データ通信量の飛躍的な増加に伴い通信ネットワークの高速化、高品質化が進められています。アンリツはCOMNEXT 2023において、ネットワーク機器や光通信部品の研究開発から製造までの品質評価や、フィールドでの保守作業に最適な測定ソリューションを多数ご紹介しました。
移動体通信の拡大により、データセンタやネットワークの通信量は増大の一途を辿っており、大容量化・高速化を実現するために400GbEや800GbEが採用され始めています。本ソリューションでは400GbEや800GbEで採用される53G PAM4 規格に対応したCDR、SERDES、DSP、またトランシーバの評価で要求されるFECシンボルエラーを、ビットエラー、ジッタ耐力と同時にリアルタイムに観測することができる、リアルタイムFECシンボルエラー測定ソリューションをご紹介しました。
<シグナル クオリティアナライザ-R MP1900Aの主な特長>
リアルタイムFECシンボルエラー測定
データセンタは増大する各種通信サービスを快適に提供するために、その規模を拡大しています。特にデータセンタの設置には地域分散型が進められており、その中でデータセンタ間接続(DCI)は導入に最適なコスト/性能/消費電力を実現するために400ZRが注目されています。
本展示では400ZRトランシーバを直接接続して、さまざまな品質評価をするための測定ソリューションをご紹介しました。
<ネットワークマスタ プロ MT1040Aの主な特長>
400ZR伝送評価
MT1040AのFECシンボルエラー測定
MT1040Aはイーサネットフレームによる通信を行いながらFECシンボルエラーを視覚的かつ定量的に測定できます。さらに2種類のしきい値設定や、任意のインターバルで結果を連続して保存できるため、安定性評価や他のイベントとの相関解析ができます。
ワンボタンで自動試験
MT1040Aは、簡単に効率よく開通作業を行うことを可能にする自動試験機能を実装しています。自動試験機能は、あらかじめPCで試験項目や手順、合否判定条件を保存したファイル(シナリオファイル)を作成し、このシナリオをMT1040Aで実行することにより、自動で試験を行うことができます。シナリオには、合否判定やレポート作成手順も組み込むことができるため、作業に不慣れな担当者でも操作ミスや作業の手戻りをなくせます。
光トランシーバモジュールの出力波形品質の評価は、オシロスコープとクロックリカバリが別々の筐体となり複雑な測定系が必要でした。これらの課題を開発から製造までをカバーし、お客様の多様なニーズに柔軟に対応した試験ソリューションをご紹介しました。
<BERTWave MP2110Aの主な特長>
同時とパラレルの両方の試験方式に対応
光ネットワークの保守作業では、測定器の複雑な操作方法の習得や、OTDR波形の合否判断など専門的な知識が要求され、保守作業者の負担は増加の傾向にあります。これらの課題を解決するために、スマートフォン経由でWi-Fi接続し、以下の負荷軽減を実現するソリューションをご紹介しました。
<主な特長>
測定器をWLAN接続することで経験豊富なスタッフが遠隔地から光線路のトラブルに対応
屋外などLANの届かない場所では、WAN経由で測定器をリモート操作
5G/ローカル5Gでは産業用途を始めとしたさまざまなユースケースが想定されています。これらのユースケースには通信帯域や遅延時間などのネットワークサービス品質の担保が必要なものもあり、今後ネットワーク運営者がこれらのサービス品質を評価し、担保していくことが重要になってきます。これらの背景から、ネットワークの品質評価を行うニーズが増加していますが、従来のPCソフトウェア(iPerf/Ping)を使ったネットワーク評価では以下の課題がありました。
これらの課題を解決するため、正確なスループット測定や片方向遅延時間測定を可能にする測定ソリューションをご紹介しました。
<主な特長>