ナレッジ共有と収集のポイント

展示会での効率的な情報の集め方

読者の皆さまの中には、営業やマーケティング活動に有用な情報や、製品開発に関わる技術動向などの情報集めのために、展示会を見学される方もいらっしゃるでしょう。広い展示会場では、ときには数百ものブースが並んでいます。会場に入った途端にあまりの物量を前にめまいが起き、通路が長く路地で迷って足が棒になり、食堂では長い列に並び、会場を出るころには疲労困ぱい。そんな経験をお持ちの方が、沢山いらっしゃるのではないでしょうか。

このようなことが想定される展示会では、少しでも疲れない方法を使って、効率的に情報を集めたいものですよね。そこで、アンリツのマーケティングコミュニケーション部流の展示会見学おすすめの方法を、今回2つご紹介します。

事前に見学する目的とブースを決め、ブースの位置を確認しておく

そんなことは当たり前だろう!とお怒りの読者の方もいらっしゃるでしょう。しかし、盛り上がっている市場だから面白いものを探してやろう、と思って展示会に行くことはありませんか?いざ訪れてみると、ブースの数の数十倍の展示品が並び、無意味にしらみつぶしに何かを探しているような気分に。結局、収穫なく退散、ということもあり得ます。有意義な見学には、ぜひとも事前に目的に合った見学ブースを定め、公式サイトで展示品を調べておくことです。自由な調査は、目的を達成したあとに、体力の許す限り行えば良いのです。

私は、公式サイトで事前に展示品を確認し、見学先のメモを紙に印刷して持って行きます。スマホのメモでは全体が一覧できず、確認が遅くなりがち。効率重視なら紙でしょうかね。

事前に説明員に聞きたいことまとめておく

見学するブースで何を話そうか?なんて事前に決めている人は少ないのではないでしょうか。展示会見学の魅力は、展示品を生で見て触れることができるという点にあります。しかし、さらなる魅力は、Web情報だけでは解決できなかった疑問に説明員が短時間で回答してくれたり、カタログにない情報を教えてくれたりするかもしれないということです!あらかじめ質問事項を用意すれば、見学の目的を達成しやすくなり、効率的で有意義なものになるでしょう。現場でとっさに質問を考えて会話をしても、説明員から理想の答えが導き出せるとは限りません。

最初に、自分が製品に詳しいと思わせる質問をすると良いかもしれません。例えば、他社の製品との細かい違いに関してなど。私は、会話が続くよう、質問を5個くらい用意するときもあります。説明員は、自社製品のことを知っている人と話すことが楽しいはずです。そのため、製品に関する事前勉強とメモ作りも大事!それがきっかけで会話が続き、最後に本当に聞きたいことを聞いてみると、思わぬ情報を提供してくれるかもしれません!

時には、同業者の見学を目的にすることもあるでしょう。展示会は公開の場であり、説明員は、当たり障りのない会話に乗ってくれるでしょう。逆に、あなたと話したがる場合もあります。ただし、お互いに機微に触れる話しはできませんし、効率的な情報集めはできないものだと思っておいたほうが良いでしょう。

 

いかがでしたでしょうか。今後も、不定期ですが、マーケティングコミュニケーション部員の視点での情報をお届けしたいと思います。