展示会でのノベルティ選びの成功例

世のマーケティング関係部門では(そうでない部門のケースもある)、展示会への参加はリード獲得、そして受注獲得に必須の施策。出展しないと部門による受注獲得手段がなくなり、会社内で肩身が狭くなると言っても過言ではありません。「展示会さま、展示会さま・・・」と唱えたくなる、まさに神のような存在です。
さて、そのような超重要な展示会で配布するノベルティ。私たちアンリツのようなB to B企業/団体が扱う製品は、特定のニーズを対象にしていることが多いことでしょう。したがって、ノベルティの配布が直接受注に結び付くなどという、甘い期待は持てません。
ということもあり、ノベルティ選びがなんでも良いと思っていい加減になっていませんか?ノベルティはお手軽で安ければOKと、誰かが好き勝手に選んではいませんか?
ノベルティを配る目的は何?
では、受注には直接の結び付きはないものの、ノベルティを配る目的は何でしょうか。次の3つが、主だったものではないかと思います。
- 自社を印象づける
- リードを集める(配布と引き換えにお客さま情報をいただく)
- 知名度を向上させる(さまざまな場所で自社のロゴが露出され続けるようになる)
企業/団体によっては別の目的もあるかと思いますが、一般的には少なくともこれらの目的が意識されていることかと思います。
目的にかなうノベルティは何?
さてここからは、経験談をお伝えします。
マーケティングコミュニケーション部に所属する私は、ある1年の間にいくつもの展示会で集めたノベルティを机に並べ、部員10名ほどに人気投票してもらいました。その結果が、次のようなものです。
- 使いそうで評価が高い:ウェットティッシュ、ドリップコーヒー、消せるペン
- アイデアとして良い(物珍しさ):カップ麺
- 使う機会が少なく評価が低い:ボールペン、シャープペンシル、付箋紙、ノート、マスキングテープ、缶バッジ、ストロー、食器、バッグ(特に安く見えるものや企業ロゴが大きいもの)
実はそれまでのノベルティは、漠然と買っていたCのものばかりでした。しかも、ずっと在庫が残っているもあったりして…。定番と思っていたボールペン類は、たくさんもらっても使いきれないので不人気という、意外な発見。最近、紙に書く機会が減っていますもんね。
その後、実際に部員評価の高いAに相当するノベルティを買い足してみて、上で書いた<2. リードを集める>目的で使用しました。その際、在庫にしていたCよりもAの方が、当社ブース前を通りかかった人が受け取ってくれる確率が高く、会期途中で配り終わってしまったのには驚きでした。あわせて<3. 知名度を向上させる>にも、役に立ったのではないかと思います。
この経験から今では部員全員が、Aを基準に使う人からの目線も意識することを心がけるようになっています。好き勝手に選んでも、良いことはないのですね。
適切なノベルティを選ぼうとWebサイト検索していても、「最後は予算にあわせて自分で決めて!」と説明する期待外れの販売サイトばかり現れてお困りのみなさまに、私たちのこの経験がわずかでもお役に立てれば幸いです。
★少し宣伝です。
来訪者に<1.自社を印象づける>目的でしたら、ノベルティは魚や動物、無線機などの形の石けんはいかがでしょうか。アンリツの展示会で、お配りすることもあります。製造しているアンリツ特例子会社のハピスマは、その他のいろいろな形の石けんの相談にも乗ってくれます。