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アサーティブを理解する第一歩

仕事でも日常生活でも、「うまく意見を伝えられなかった…」という経験はありませんか?
私自身も会議で自分の考えに自信が持てず、言いそびれてしまうことがあります。後から別の人が同じ意見を言って、「今こそ言うチャンスだったのに!」と悔しく感じることもしばしば…。

自分の思いを飲み込むと誤解や不満が生まれ、逆に言いたいことを強く主張しすぎると相手との関係がぎくしゃくすることがあります。

その両方を避けるための対人スキルとして役立つのが「アサーティブコミュニケーション」。自分の意見や感情を大切にしながら、相手にも敬意を払って伝える方法で、仕事・日常生活を問わず健全な関係を築く助けになります。

4つのコミュニケーションタイプ

アサーティブを理解するために、まずは代表的な4つのコミュニケーションタイプを整理してみましょう。

1. パッシブ(受動的)

言いたいことを飲み込みやすい。衝突への不安や「良い人でいたい」という気持ちが背景にある。

2. アグレッシブ(攻撃的)

自分の正しさを優先し、口調が強くなる傾向。時間的プレッシャーや防衛反応が影響する。

3. パッシブアグレッシブ(作為的)

表向きは従うが、遅延や皮肉で不満を示すタイプ。対話への苦手意識や「言っても無駄」という思い込みが背景にある。

4. アサーティブ

相手を尊重しつつ、自分の意見・感情を率直に伝えるスタイル。事実整理や練習によって身につく。

セルフチェック:あなたのコミュニケーションタイプはどれ?

自分がどのタイプに当てはまるか確認してみましょう。いくつかのシーンで、どの行動をとりがちでしょうか?

シーン1:会議

パッシブ
「誰かが言うだろう」と黙ってしまい、結局発言せず終わる。

アグレッシブ
人の話を遮り、「それは違います、正しくは…」と強めに主張。反論が出ると語気が上がる。

パッシブアグレッシブ
表面上は「はい、賛成です」と言うが、納得しておらず不機嫌さが態度に出る。会議後に別の人へ「あれは無理ですよね…」とこぼす。

アサーティブ
「一点だけ懸念があります。理由は…」と落ち着いて事実と意見を分けて伝える。他の意見にも耳を傾けながら、自分の考えも明確に共有する。

シーン2:急な依頼をされたとき

パッシブ
「大丈夫です!」と即答してしまう。後からスケジュールが破綻し、ひとりで抱え込む。

アグレッシブ
「今そんな時間ありません!」と感情的に断ってしまう。相手に“冷たい、怖い”という印象を与える。

パッシブアグレッシブ
「わかりました」と言うが、着手を後回しにする。期限直前に「やっぱり無理でした…」と伝える。

アサーティブ
「受けたいのですが、今ほかの案件も進行中です。期限を調整できますか?」と相談する。できる範囲と難しい理由を丁寧に説明する。

シーン3:フィードバックをするとき

パッシブ
本当は改善点があるのに、言いにくくて避けてしまう。

アグレッシブ
「なんでこんなミスをしたの?」と責めるように言ってしまう。相手が萎縮してしまい、次の行動につながらない。

パッシブアグレッシブ
表面上は優しいが、ため息や態度で不満を漂わせる。本音が伝わらず、相手が困惑する。

アサーティブ
「提出物のA部分に誤字がありました。次回はチェックリストを使ってみませんか?」と事実+提案をセットで伝える。相手の努力を認めつつ改善策を示す。

 

いかがでしたか?「アサーティブ」な会話は自分も他人も尊重できていて、仕事を円滑に進められそうですよね。それ以外のタイプは仕事を進めにくそうで、会話をしているだけで疲れてしまいそうです。

もし「アサーティブ」以外にも当てはまる言動があっても大丈夫。筆者も、「パッシブ」の傾向があると自覚したところです。アサーティブは“向いている/向いていない”ではなく、“気づいたときから練習できるスキル”です。

ぜひ、「アサーティブコミュニケーション」とWeb検索してみてください。トレーニング方法を解説した記事や動画がたくさん出てきますので、まずはどれか一つ実践してみましょう。そして、チームメンバーにも共有してみてください。全員が「アサーティブ」なかかわりを持てるようになると良いですね。