ものづくりの知っトク

手土産におススメ!厚木市の名産品とその成り立ち

皆さま、仕事で悩んでいるときに煮詰まって何も良い案が思い浮かばなくなり、自分の心も体も行き場がなくなってしまって、いっそのこと寝ようかなー、なんて思ったことはないでしょうか。そんなとき、おいしいものを思い浮かべると、目が覚めて妙案が浮かんだりした経験がありませんか?今回は、アンリツのある神奈川県厚木市のおいしいものをご紹介します!

将軍家に献上された相模川の鮎

相模川は一級河川で、水源は山梨県の山中湖です。古くから、鮎が多く獲れる「鮎川」として知られ、相模川産の鮎は江戸時代に将軍家へ"御菜鮎(おさいあゆ)"として献上されていました。今では名物の鮎から、鮎甘露煮や鮎もなか、鮎塩焼きせんべいなど総菜やお菓子へと続々と鮎ラインナップが増えています。

毎年6月頃から小田急線が相模川を渡るときに、川の中で鮎を釣る人の姿が車窓から見られます。通勤の際に見かけると、朝ごはんを食べてきたばかりというのに、甘露煮か~、鮎もなかか~と、その食感を思い浮かべてつい、お腹が鳴ってしまいますね。

武士もだまされた?とん漬け

江戸時代末期の1860年代頃、荻野山中藩で生まれたと言われています。藩では、人寄せ(ひとよせ)と呼ばれる藩主や大名が多くの人々を集めて行う宴会が行われており、料理が不足した際に、猪の肉に味噌を塗ったものを出しました。当時の武士は四足動物の肉を食べることを嫌ったため、何の肉かわからないよう味噌を塗ったまま焼き、それがおいしいと評判になったことが「とん漬け」の起源と言われています。2023年には「厚木のとん漬」が文化庁の「伝統の100年フード部門」に認定されました。そのまま焼いてもおいしいですが、味噌がついたままとんかつにしたり、野菜炒めの隠し味に細かく刻んで入れたり、夏バテ予防にもなるおいしい食材です。

B-1グランプリで優勝 厚木シロコロ・ホルモン

厚木市といえば、「シロコロ・ホルモン」。こちらは昭和20年代からと比較的新しい名産品ですが、2008年に日本最大級のまちおこしイベント 「B-1グランプリ」 で優勝したことで全国に知られるようになりました。市内では、ホルモン焼き屋さんが50軒ほど軒を連ね、それぞれの店で味を競い合うほど。田舎から来られた同僚の親御さんに「こんなにおいしいもの初めて食べた!」と言わしめるシロコロ・ホルモン。口いっぱいに広がるジューシーな味わいと、ぷりぷりとした食感も大きな魅力です。また、お店によってたれも微妙に異なり、味噌、塩、醬油ベースなどさまざまに楽しめます。仕事帰りにシロコロ・ホルモンとビールで疲れを吹き飛ばしているアンリツ社員も多いようです。

 

厚木市にはこのほかにも紹介しきれないくらい、おいしいものが沢山あります。おいしいものを食べるには、ぜひ厚木市にいらしてください!良い発想が生まれるかも?!