人との関係のヒント
業務が多くてツラい!そんなときどうする?

自分はこんなに真面目に一人で頑張って残業もしているのに、部下にも頼りにされていないのか話しかけてくれない。いつも人に頼っていて、上司や同僚、部下とのおしゃべりも多くて、自分より仕事してなさそうに見える隣の部署の課長のほうが評価が高いのはなぜ!(さらにイライラ!)
苛立ちが募ってだいぶ口が悪くなっていますね…いったん深呼吸です。
なぜ人は一人で抱え込んでしまうのか?
その背景には、こんな要因があるのではないでしょうか。
- 完璧主義:何事においても完璧を求め、同僚や部下がしてくれた作業内容に満足できなくて一人で抱えてしまう。
- プライド:弱みを見せることや助けを求めることに抵抗を感じ、一人で乗り越えようとする。
- 孤独感:新しい職場などで周囲の人と打ち解けておらず孤立感を抱え、誰にも頼ることができないと感じてしまう。
- 責任感:与えられた仕事や役割に対して強い責任を感じ、協力をお願いすると他の人に迷惑をかけてしまうのでは? と、一人で背負い込もうとする。
一人で抱え込むとストレスがたまり、心身ともに疲弊してパフォーマンスが低下したり、また、コミュニケーションが減少し、誤解や不満が生じやすくなったりすることもあります。
上司・部下、同僚を頼ることは組織にとってもプラス
もしあなたが管理職だとしたら、「この業務は難しいから振れない」「説明の時間がもったいない」「自分でやったほうが早い」という理由から一人で抱え込んでいないでしょうか?
この場合も、実は最初に挙げた要因が隠れているでしょう。
管理者として新しい知識を習得し自分自身を成長させることは大事ですが、一方で人に頼ることもとても大切なスキルです。
- チームで解決策を考える:多角的な視点から問題を分析することで客観的な判断が可能になり、より良い解決策を見つけることができる可能性があります。
- 助けを求める:困ったときは、遠慮なく助けを求めましょう。あなたの部下や同僚は、喜んで手を貸してくれるはずです。問題を分担することで、個人の負担を軽減することができます。
- 組織の成長を考える:今は多少時間がかかったとしても、あなたの仕事を部下に任せることで部下の成長、つまり組織としての成長にもつながります。あなたはあなたにしかできない業務に集中できるようになるのです。
あなたが管理職であっても、部下は頼ってくれることを待っています。(判断力がないのはNGですが)ちょっと弱みを見せるのも、人間らしさが出て良いと思います。
忙しそうにしている人にはなかなか話しかけにくいもの。一人で抱え込まずに、誰かを頼ることは会社全体のためでもあります。今日からちょっとした業務を部下にお願いしてみませんか?