中堅社員の葛藤に寄り添う3つのヒント

仕事を一通り覚え、後輩の育成を任されることも増えてきた。だけど、ふと立ち止まると、「これから、何を目指せばいいんだろう?」「頑張ってるのに、なんだか報われていない気がする…」こんなモヤモヤが頭をよぎることはありませんか? 私も2度目のOJTを担当した頃、達成感よりも義務感で毎日をこなしていた時期がありました…。
モヤモヤを前に進める3つのヒント
中堅になると、現場全体を支える視点が求められます。上司からは「もっと効率化を」と言われ、現場からは「もう限界」という本音。どちらの立場もわかるだけに、間に立って奔走する日々。さらに、後輩の育成では、「自分のやり方で正しいのかな?」と不安も尽きない。忙しい毎日に追われ、身動きが取りづらくなっている自分がいる。それが“中堅のリアル”かもしれません。そんな状況に戸惑うあなたに、一歩を進めるヒントをお伝えします。
1. 調整役から「価値をつなぐ人」へ
中堅社員は、現場と上層部、若手とベテラン、部署内外をつなぐ“橋”のような存在です。その調整力・共感力・理解力は、チームにとって欠かせないもの。単なる調整役にとどまらない「つなぐ力」が求められます。上司に提案をするとき、現場に協力を求めるとき、“相手にとっての価値”を明確に伝えられているでしょうか?お客さまに製品の魅力を伝えるように、職場の仲間にも相手の潜在的なニーズを理解し、それに響く表現を意識すると周囲の反応も変わっていきます。
2. 後輩に教えることは、自分の成長につながる
「なぜそうするのか?」を言語化することは、理解の再構築につながります。後輩に教えることで自分の知識が整理され、自信と視野の広がりを得られるはずです。教える側になることを「義務」ではなく「学びのチャンス」と捉えると日常の質が大きく変わります。
3. キャリアの“軸”を見直す習慣を
忙しい毎日でも少しでいいので、自分のキャリアと向き合う時間を作ってみてください。「この先、どうなりたいのか?」「何にやりがいを感じているのか?」自問自答を繰り返すことで、少しずつ方向性が見えてくるはずです。
ジョハリの窓などのフレームワークを使って、自分の強みや課題を見える化するのも効果的です。私は、毎週金曜日の朝に5分だけノートに向かい、今週あったうまくいったこと、納得いかなかったことを書き出しています。気持ちを整理して週末を気持ちよく迎えることができるのでおススメです。
モヤモヤしてふと立ち止まったときは、「この仕事、自分にしか出せない価値って何だろう?」と問い直してみてください。その答えは、毎日の積み重ねの中にきっと見つかります。