インターネットイニシアティブ(IIJ)様は、1992年に日本初の国内インターネット接続事業者として設立されました。
2008年に法人向けMVNOサービスを、また2018年には独自SIM発行による法人向けフルMVNOサービスを開始。2019年以降は、ローカル5G普及拡大などにも積極的に取り組んでいます。
IIJ様はフルMVNO事業を開始するにあたり、2016年にアンリツの4G LTE基地局シミュレータ「MD8475B」と制御ソフトウェア「SmartStudio」を導入。キャリア網の疑似基地局環境を構築し、電波の制御情報の解析や端末側の問題点の特定を行う取り組みを開始しました。
IIJ様での4G LTE基地局シミュレータの重要な活用例は、以下のとおりです。
まずETWS(緊急地震津波速報)への対応では、アンリツの4G LTE基地局シミュレータでETWS機能の端末実装状況を調査しました。また新規サービス開発では、試作したプロトタイプSIMの検証に疑似基地局機能が実装されているアンリツの「MD8475B」をフル活用しました。
さらに5G環境における新規サービス開発では、アンリツの5G基地局シミュレータ「MT8000A」を導入しています。
IIJ様がアンリツの基地局シミュレータを一貫して採用し続けている最大の理由は、制御ソフトウェア「SmartStudio」の優れた操作性により、端末機能試験の生産性が大きく向上したことです。
IIJ様は今後、特にローカル5Gで無線レイヤーや基地局関連の知識が必要になり、従来のMVNO事業にはない専門性が求められるため、アンリツの製品を必要不可欠と考えています。
さらに今後の5Gの分野では、3GPPリリース16/17を実装した端末が市場に登場します。IIJ様はこれらに対応するために、アンリツ製品に最新仕様に準拠した試験機能をいち早く実装することを期待されています。
ラジオ コミュニケーション テストステーション「MT8000A」
5G基地局シミュレータおよび制御ソフトウェア SmartStudio NR
4G LTE基地局シミュレータおよび制御ソフトウェア SmartStudio
社名 | 株式会社インターネットイニシアティブ |
設立 | 1992年12月3日 |
資本金 | 23,023百万円(東証プライム市場上場) |
従業員数 | 連結4,095人 単体2,334人 |
事業内容 | インターネット接続サービス、WANサービスおよびネットワーク関連サービスの提供、ネットワーク・システムの構築・運用保守、通信機器の開発及び販売 |
売上収益 | 2,263.4億円(2022年3月期) |
本社 | 東京都千代田区富士見2-10-2 飯田橋グラン・ブルーム https://www.iij.ad.jp/ |