グローバルな環境で様々な業種のお客様をICTで支援する富士通様は、世界に先駆けて4G無線基地局の実験を成功させ、5Gでは世界最小のアンテナを実現するなど、高い技術力を保有しています。
ローカル5Gへの取り組みも非常に早く、2020年2月に国内初となる商用ローカル5Gの基地局免許を取得。ローカル5G実証の場である「FUJITSU コラボレーションラボ」で、業務革新や地域課題解決に向けた多様なユースケースの創出と導入支援を行っています。
2021年4月には、ローカル5G導入に必要な機能を集約した「FUJITSU Network PW300」の販売を開始。産業用途でのローカル5Gの普及を推進しています。
「FUJITSU Network PW300」の開発にあたり、富士通様とアンリツは2021年2月から協働で無線特性評価を開始しました。これはPW300を構成する無線装置一式をアンリツ側で測定し、その結果を共有しながら必要な無線特性評価をすべて実行するという作業でした。
目指したゴールは、製造ラインの立ち上げも意識してPW300の屋内用RUの無線評価を自動化すること。その実現に向けて両者がコラボレーション。測定器による無線評価を自動化するVBAのサンプルソフトウェアをアンリツが提供し、富士通様がPW300の制御・測定系の切り替えを自動化するプログラムにカスタマイズすることで、自動化が実現しました。
「FUJITSU Network PW300」の自動測定ソフトは現在、製造パートナーである九州テン様で稼働しており、安定した品質試験の実現と作業工数の削減に貢献しています。
こうした成果も踏まえ、富士通様では2021年12月からPW300「スターターキット」の提供を開始しました。これはPW300をベースに、主要機能を1台のサーバーに集約した製品。価格をPW300の標準価格比で約3分の1という低コストを実現した画期的な製品です。
ローカル5Gの活用でまずスターターキットを部分的に導入し、その成果を確認した上で活用規模を拡大することができるため、費用対効果をより発揮しやすくなると期待されています。
社名 | 富士通株式会社 |
設立 | 1935年6月 |
代表者 | 代表取締役 時田隆仁 |
事業内容 | テクノロジーソリューション、ユビキタスソリューション、デバイスソリューション |
売上収益 | 3兆5868億円(連結/2022年3月期) |
研究開発費 | 1,053億円(連結/2022年3月期) |
従業員数 | 124,200名(グローバル/2022年3月末現在) |
本社事務所 | 東京本社/ 東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター https://www.fujitsu.com/jp/ |