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RFスペクトラム監視で通信トラブルに備えよう! 

       

高度情報化社会の発展とともに無線通信を利用したサービスは世界中に拡がり、私たちの生活を便利で豊かなものにしてくれています。
一方で、あらゆるモノが無線で繋がる状況の中、通信障害の発生は重大な問題となります。
また、移動しながら利用される機器については、トラブル発生時の原因究明が難しくなっていることが課題となっています。
特に、災害や防犯用途で利用される無線通信では、いざという緊急時に備え、日頃から通信環境を把握しておくことが重要ですが、その手段としてRFスペクトラム監視が用いられています。

RFスペクトラム監視は、一般的に「スペクトラムアナライザ」を使用して行いますが、目的と用途に合わせた機器を選択するためのポイントは何でしょうか?
ここからは、スペクトラムアナライザを大きく3つに分類し、RFスペクトラム監視に用いた場合の特長をそれぞれご紹介します。

 ➀据え置き型のスペクトラムアナライザ
据え置き型のスペクトラムアナライザは、デジタル信号を解析する上で必要とされる解析帯域幅などの性能がより高機能化していますが、RFスペクトラム監視という点では適しているとは言えません。
なぜなら、一般的には研究や開発などで使用するために設計されていて、屋外利用時の耐候性は考慮されておらず、様々な環境要因の影響を受けやすくなっているからです。

 ➁リモートスペクトラムモニタ (以下、RSM)
遠隔操作に適したRSM は長期間の連続監視が可能で、 RFスペクトラム監視用に設計された機器です。
設置の際は、電源とデータを監視センタに送るためのネットワークが必要です。
図 1 は、RSM システムの一般的なバックホールの概要を示しています。

種類 コスト スピード 制限 範囲/距離 構築の容易さ
光ファイバ 速い 無し 25 km 普通
イーサネット 速い 無し 100 m 簡単
ワイヤレスモデム 遅い 無し 制限無し

*ワイヤレスモデムのコストは、料金プランによる。

図 1 バックホールの要件

ただし、RSMは鉄塔などに固定して用いられるため、通信障害の原因が、通信機器が移動することに関連する場合、電波監視の柔軟性に欠けることに考慮が必要です。

 ③ハンドヘルド スペクトラムアナライザ
それに対して、バッテリ駆動で機動性に優れたハンドヘルド スペクトラムアナライザは、徒歩による測定など移動しながら使用できるため定置型RSMが苦手とする通信障害の原因を特定する場合などに活用することができます。

以上



                                    

※本記載内容は2023年6月1日現在のものです。


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