ナレッジ共有と収集のポイント

5Gは人間の活動領域を広げたのか?

およそ2年前の2024年11月に私は、「人間の活動領域を広げる、5Gのユースケース」と題して、5G NTNの導入が5Gのユースケースと人間の活動領域の拡大につながる可能性について書きました。この間に私の4Gスマートフォンの画面が割れてしまい、仕方なく5Gスマートフォンに買い換え、そしてそれが5G NTNにも対応し始めました。ただしこのことで私の活動領域が広がったかといえば、実はそんなことはありません。5G基地局が整備されたエリア内で日々保守的な生活を続けていることに、先進的であるべきアンリツ社員として少し反省しなければいけません。5G NTNによって活動領域が広がるかどうかは、自分の意志次第だということが分かりました(笑)。

※本記事の内容は2026年9月時点の内容になります

5G NTNによってスマートフォンの利便性は向上する

2026年9月のいま、なんと日本の携帯電話事業者(オペレータ)各社はその当時は夢のように思っていた5G NTNサービスを開始しています。5G基地局と通信できないエリアでも、空が見えていれば、5G NTNに対応したスマートフォンなどの端末を使って、特別な設定をしなくても上空の通信衛星と通信できるようになりました。

現在のサービス提供内容は、主に軽いデータ通信用途に限られているようで、たとえばSNSやニュース、地図、登山者や釣り人用のアプリなどが対象になっています。これらの機能があるから5G基地局圏外のエリアに行ってみよう!と思う人はたぶん非常に少ないでしょう。もともと離島や山間部、海上、災害時など、地上系ネットワークでは通信が難しかったエリアをカバーする新しいサービスであり、現時点では積極的に人間の活動領域を広げる感じはしません。2年前の私は、もう少し先の未来まで期待を膨らませていたのかもしれません。

5G NTN発展への期待

5G自体は未だ発展途上にあり、5G NTNに限ってみると、今後の通信衛星のさらなる増加や能力の向上、そしてHAPSなど上空との新たな通信手段の開設により、少し高速な通信サービスや通話サービスの開始が期待されています。ただしこの段階ではまだ、人間の積極的な活動領域の拡大は期待できないでしょう、たぶん。

さらにその先のBeyond 5Gや6Gが導入される頃には、地上の5G基地局経由とそん色のないWeb閲覧や動画視聴サービスの利用も夢ではなくなるのかもしれません。そうなれば、どうでしょうか。誰もが地球上のどこにいても現地の様子をリアルタイムに動画で長時間配信できるようになり、そのことで多くの人間が遊びでも仕事でも情報発信するために自らの意志で活動領域を広げることになるでしょうか。やっぱり、動画コンテンツが人間活動の進化と通信の発展の一番のきっかけなのかな、と勝手に想像するのでした。

NTNについて詳しく見る>